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大阪市で働くデザイナーのブログです。ポートフォリオ→https://hiddendesignsite.wordpress.com/

ワタシがマバタキ 真芝勇輔個展 MU~m(iTohen)

闇の中にいて、オドラデクみたいなススワタリみたいなものに見つめられている心地がした。

わたしが闇であって、何かに見られ続けているような、いたような、それに気付いたような。

まんなかに、こう、生活を切り取ったような石、ペットボトル、冷蔵庫、がらくた、、、そういうものを思わせるインスタレーションがあった。生活のなかで個人的な秩序、癖が生まれる。その人独自の方法になって、それは孤独や闇をも感じさせる。写真集か何かが置いてあり、その見え方が当てられる光によって変わる。写真集に写り、切り取られた写真はもう固定されたもの、過去、届かない時間の出来事。そこに光がちらちらと細かく動き、見え方が変わることによって、写された側の世界が物語を紡ぎ始めるよう。ひっそりと実はここで世界が続いていたと気付くよう。

その箱をわたしは見せられている、同時に見つめられている、と思った。

たくさんの、色を使わない絵が貼られている。鑑賞者であるわたしが歩く、歩くことによって鑑賞者はまばたきになる。光としての鑑賞者が、色のない絵という闇を見ることによって闇が立ち上がり闇の目をひらく。闇はまばたきしないので鑑賞者はずっと見られていることになる、闇に。

 

理屈っぽいけれどそんなことを思いました。でもこれは後付けで、「見つめられている」。という、ひそやかな、はっとした感覚。それが印象的だった。

 

荒木経惟って、月1回定期的にポラロイド写真展を開いているのだと知った。良い悪い、美しい美しくない、では、まずは、ない。問いかけとして、自分の時間やもっているものを捧げて表現することは、必要なことなんだと思う。と、危篤状態といわれてなかなか死なない祖母の話などしながら思う。

 

www.skky.info

2015年5月27日(水)~6月7日(日)

 

yusuke MASHIBA