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大阪市で働くデザイナーのブログです。ポートフォリオ→https://hiddendesignsite.wordpress.com/

ブラン・ヴァン・ヴェルデ 暴れるし泣く

ブラン・ヴァン・ヴェルデ。昔写真集で見て以来、ちょろちょろとか細く想ってきた画家。インタビューと、まっくらな部屋でほおづえをついている写真を憶えています。ベケットの部屋に居候していた時期があり、二人に取材した『ベケットとヴァン・ヴェルデ』は手に入れて何度か読んだ。生々しくどばっと流れる、血、水、情、それよりもっと根源的なものを、(よく彼の絵について書かれるように)わたしも感じます。キュートでエレガント、とも感じる。ぶつぶつと言うべきことだけを言葉にする人、どうにか生活をしながら、絵のことを考えてきた人だという。人が生活をしながら考えること、その、うちそとをつなぐものは何だろう、そこに表現は必要であり、すべての運動、活動、目に見えることは表現活動だろう、何かをどうして困難と感受するのだろう、劇とはなんだろう…。

 

こんな風に、わたしはその人の前にいる。その作品がわたしに多くのものを与えてくれた人間、孤独の中でわたしが、いつ果てるとも知れない対話の相手にしていた人間の前に。

 シャルルジュリエ

ベケットとヴァン・ヴェルデ

ベケットとヴァン・ヴェルデ

 

 インタビューし、写真を撮り、執筆し、訳し、装丁し。すべての過程で、対象を、それを認める自分を「理解する」意思がないとモノはできないねと思う。

溜めて、溜めて、出すべきときに出すという感覚とは大事だと思う。本を作る行程にしても、スケジュール自体はいつもどの過程でも急いている感覚があり、それはこれは今出さないとという何かが降ってくるから、とも思う。