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大阪市で働くデザイナーのブログです。ポートフォリオ→https://hiddendesignsite.wordpress.com/

第10回中之島映像劇場『金井勝の世界』 《GOOD-BYE》

>私があなたに引きつけられるのは、私があなたを理解することができないからであり、あなたが私とは違うからです。この差異から私は私にとって何か本質的に重要なものを引き出したいのです。

フェリックス・ガタリ 杉村昌昭 訳『エコゾフィーとは何か ガタリが遺したもの』

 

 

《GOOD-BYE》《王国》を観た。

失語症は語を抱えていること。鳥は飛ぶということを抱えている。

《GOOD-BYE》で印象に残ったのは、繰り返し、コラージュ、地図、時。地図を持っていても地図を読むことができないと(地図がわたしに要求する地図というものの読み方)どこへも行けない。わたしは、地図という空間をあらわすものを、時間をあらわすものとして使おうとしていたのではないか。ちょっとだけずれていたのだ。「話せない」という言葉を内側に抱え込み、そのサインを外側に探しているのではないか。ちょっとずれていたいのだ。部屋にちらばった本の内側に描かれている、言葉、言葉、言葉…。本をひらきっぱなしにすることによって、わたしは内側にいることになる。ちょっと、ずらすことによって今外れていたいわたし。ほんとうは、空間も時間も同じだと、失語症もあなたも同じだと、知っているのだ。

ぐるぐると女と絡まり転がりながら波に飲まれるシーンも印象的だった。歩き方にはいろいろあって、転がるという方法もある。