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大阪市で働くデザイナーのブログです。ポートフォリオ→https://hiddendesignsite.wordpress.com/

『世界を変えた書物展』グランフロント大阪ナレッジキャピタルイベントラボ

抽象的すぎて話にならないしお金にならないよ、これでは、と我ながら落ち込むことがつづいています。ひとつひとつの細かな仕事から、生活全体に関して。具体的になにか掴んでおろしてくるのはいつも私だったか、そりゃそうだろう、と今さら気付き、情けなさに包まれながら少しずつやるのだけど、時間がかかる、焦りもする、間に合わないのではとも思う。でも、「私」は何人もいるので、違う人になって休憩したりもする。ふわふわして見えなかった事実の見方のコツのようなものを、少しは、得ることができてきたので、なんとか、なる。「なんとか、なる。」は太宰。

 

まさに、目の前に広がる無限の知のはるか抽象の彼方へ旅をし、つかんで具体的にとってきた人、おろして表した人が、ここでいう「知」の人だろう。大切なことは、目の前に見えている真実の種を見つける力だろう。その種はより本質的で、言葉とともにこの世に現れるものだと思う。心を育てるということを、身に付けてきた人だけが、見つけることができるのだろう。

わたしたちは本を開けばそのすべてを理解できる、はずなのだ。めくること、紙の裏に世界を感じること、文字を読むことで意味を発現させること、という、読者としての表現をとおして。

具体物とはひとつの魔術で、使い方を知らなければ、その魔術の存在を知らなければ使えない、見えないのだろう。そこに、知はあるのに。

自己模倣から逃れ、全力で駆け抜けた人たち、人間であることをもとめることによって人間であった人たち。

生活の、ふ、としたところに宇宙がある。たとえば夜キッチンの水道から漏れる数滴の水のなかのように、行けない宇宙もある。光学があり言語学があり音楽があり美術があり、法学があり空間、時間、原子、建築、色…。さまざまな「目」と「芽」。