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hidden design

大阪市で働くデザイナーのブログです。ポートフォリオ→https://hiddendesignsite.wordpress.com/

アネミック・ファン・ブイエンほか『デザイン思考の教科書』 BOPデザインの遠く(近く)で

BOPデザインとはBace of the Pyramid、ピラミッドの底辺へ向けたデザインのこと。インドの経営学者、C・K・プラハラッドが提唱して10年以上経つという。ただ、BOPという単語そのものは、1932年フランクリン・ルーズベルトの演説により初めて使われたものだそう。

 

(デザイン)思考、(デザイン)手法とは、社会のなかで暮らすこと、それに関わることに対して、形あるものとして絡んでくる。

社会における全体の「生きやすさ」やさらに上位の欲求を満たすため、さらに上位にある価値観を満たすことを可能にするために。

もともと無形のものがデザインであり、それをシステムや有形のものに変換していく方法が模索され、思考や手法と呼ばれている。

図や表でそれっぽく示してみることで自分やまわりの位置確認をしたりしながら、泥臭く進んでいくのが王道なのだと思う。

理論づけることは力になる。でも、…っていうことの繰り返しで、少しずつ殻を壊していくのが、王道なのだと思う。

ふだん自分が経済活動のはしっこにいて、経済とはお金を持っている人からお金をもらい、それをまわしていくものと思い込んでいるということ。

それはときに、最低限必要な「生きる道具」はそろっている層の欲望を掻き立て、需要をさぐり 、何らかの怠慢を延長させることになり得ているということ。

 

BOPデザインは、現地のニーズを「まったく知らない」ことがスタートになる。インフラ、コミュニケーション、想像や理解、技術…さまざまな力をかき集めないと実現できないもの。

 

>忍耐強さ、強い動機、そして自分の貢献には強い価値があるという確信が必要です。(アネミック・ファン・ブイエンほか『デザイン思考の教科書』)

やってみないと何ともいえないのだろう。末尾は精神力のことしか語りようがない感じでさらっと紹介されただけだけど、「モデル・アプローチ・視点」の章の最後にページを割かれたこのモデルが、読者の動機をがばっと喚起する。

 

わたしはBOPデザインの遠くにいるだろうか、近くにいるだろうか。

デザイン思考の教科書 欧州トップスクールが教えるイノベーションの技術

デザイン思考の教科書 欧州トップスクールが教えるイノベーションの技術

  • 作者: アネミック・ファン・ブイエン,ヤープ・ダールハウゼン,イェレ・ザイルストラ,ロース・ファンデル・スコール,石原薫
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2015/06/23
  • メディア: 単行本
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キーワードとしてのBOP | Design Thinking for Social Innovation

 

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