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大阪市で働くデザイナーのブログです。ポートフォリオ→https://hiddendesignsite.wordpress.com/

世界を変えたレコード展(グランフロント大阪 ナレッジキャピタル イベントラボ)

目に見えないことを、もっとこう、よく扱えるはず。また、それをこそ、自分は扱っており、見ているはず。怯えてもいるはず。

 

4つのトラック、7つのブース。

7つのブースに分けられ、1998年からのブースは「モノから無形化へ」移行した時代として示されていた。

その時代ごとに、正面きって、限界きって、思い切り表現をなされた音楽たち。また、その音楽たちを感じとるという「表現」。音楽を包み、載せる…そういった表現形式であるジャケットやカバーを経て、

この7つめのブースには音楽の「気配」があり、ジャケットや音源を載せた円盤はない。音楽を包み、載せ、指し示そうとするもの、表現するもの、ハードウエアのようなものもない。

目を凝らせばその「気配」を見る自分の姿が見えそうな、鏡やアルミに似た「壁」がそのエリアにはあった。

そして、このときに、目で見えないものはもう見えている。この感じ方で。

 

お盆が過ぎた。ひと夏をかけ体に染み付いた、この夏の疲れがふわあっと癒され始めている。

近所の通りを歩いていると、自分の気が抜けてふわあっとする。と思う。

すれ違う人のそのなかに、自分が・自分の魂のようなものが入っていってしまいそうな、そんな不思議な感覚になることがある。

 

うっすらとでも何かを悼むことで今を生きているような、8月の「特別」な何日かが続くなか

なんだかんだと疲れて判断力もなく、けれど秋風をすこし感じて安心しているような…

「自分」というものの範囲を遠く広く認知しているようなコンディションになると、

「目で見るものではない、自分が見るべきもの、見たいもの」をすこし近しく感じる気がする。

 

田舎というほどの田舎のない自分は、大阪「市内」や東京「都内」しかほとんど肌で感じたことはない。

けれども、

目に見えることばかりに疲弊するのをもうやめよう。と心から感じることが自ずと、

目や耳によらない触角で「見る・聴く」ことにつながる。そういう「自然」や「タイミング」があるんだと思う。自分のいる、今のこの環境には。

 

 

「世界を変えたレコード展」は、

「レコードコレクションからたどるポピュラーミュージックの歴史」が副題だった。時間を、空間や気配で体感を通して感じさせる。

 
金沢工業大学ポピュラー・ミュージック・コレクション(PMC)で収集されたジャケットのうち、約5千点も(そんなにあったんだ。最後のTrac?の、レコード屋さんでばーっと詰められているジャケットを手で探していくのと同じかたちの見せ方も、よかった)の展示が体感的に今も残っている。

 

いろんな課題や方法に出会う。 

「会う」方法にはいろいろあって、こんなふうにして会い、相手を感じる感じ方もある。

アーカイブの意義や方法もまた、意識して見ておきたい。

 

 
ブース 1 1940年代/アメリカ文化が世界へ
ブース 2 1950年代/ロックの誕生
ブース 3 1960年代/メッセージ、プロテスト・ソング
ブース 4 1950年代~/フェスティバル
ブース 5 1970年代/アート・ロック
ブース 6 1980年代/MTV
ブース 7 1998年〜/モノから無形化へ

 

 

 

世界を変えたレコード展

〜レコードコレクションからたどるポピュラーミュージックの歴史〜

グランフロント大阪 ナレッジキャピタル イベントラボ)

2017.6.21-7.23

 

PMC|利用案内|金沢工業大学ライブラリーセンター

 

 

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