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大阪市で働くデザイナーのブログです。ポートフォリオ→https://hiddendesignsite.wordpress.com/

第75回日本哲学会大会シンポジウム

本を読むのと話を聴くのとは、ぜんぜん違う。哲学はより「言わない」ところにこそ聴いて理解するべきものがあるとはっきり思った。文章になったものを理解しようとするとき、あんなに難しいのは、だからかもしれない。 ただ、話を聴き終えて文章を読んだとき…

Tripの本質

目をつぶるだけで遠くへ行けたらいのに スピッツ/ヒバリのこころ 沖縄に、調整したらがんばって明日かなり格安で行けるかも、という機会があった。 行きたい、行けるかも、と思う。 それで、結局、家族にかなり負担を強いることになること、気がかりなこと…

今やらなくてはいけないこと/署名について/目線について

今わたしが急ぎでやらなくてはいけないのは、やりたいのは(自分の仕事に関しては)、ポートフォリオ作り。 いくつかの作品(というか)を見直していて、自分で気に入らなかったり物足りなかったりして、というか、クライアントさんなりに許可をとらないとい…

アネミック・ファン・ブイエンほか『デザイン思考の教科書』 BOPデザインの遠く(近く)で

BOPデザインとはBace of the Pyramid、ピラミッドの底辺へ向けたデザインのこと。インドの経営学者、C・K・プラハラッドが提唱して10年以上経つという。ただ、BOPという単語そのものは、1932年フランクリン・ルーズベルトの演説により初めて使われたものだそ…

校正とクラウド クラウドの便利さはそこじゃない

自分で見直す時間がとれず、ひどい誤植なんかをしてしまう。校正だいじ。 自分で見直す時間をとれるように仕事をするべきと思う。許してもらったからOKではまったくないと、わかっています…、 誤植ひとつでその内容における説得力がゼロになってしまうのだか…

どんなデザイナーに仕事を頼みたいか。いちばん大切なこと。

どんなデザイナーに仕事を頼みたいかなあということを考えます。 考えている「つもり」だけのことってたくさんあるはずだ。 自分の思う「仕事を頼みたい人」は ・センスや技術の高い人 ・都合のつく時間などの条件が安定している人 ・必ずレスポンスをくれる…

運動神経は誰にでもある

ラーニング・パターン (Learning Patterns) 運動神経って何だろうと思う。運動神経とは、反応のよさ、自分の反応の生かし方、その理解が深く速いことだろう。 で、サッカーなら、トップにはトップとしての能力、ディフェンダーにはディフェンダーとしての能…

見えないデザイン

デザインは、見えない部分を扱うものだと思う。 見えないこと、 (表現する者としての)自分はないこと。 このことをよくわかっていたい、と思う。 学校で、罫線の使い方が上手な子がいた。タイポグラフィが好きで、ライン1本に何時間も(のべ)こだわってい…

母親は探しものが上手

母親というものは探しものが上手なもの。このわたしですら、家族のなかでいちばん上手。 なぜか。 1 視座が高いから 物理的に子供より背が高いから広く見渡せる。また、たとえば子供に「手袋さがして」と言われたとき、ほかのものを片付けながら探す。「片付…

時間やお金や思いの深さや

お金や時間や思いの深さを、未知のものにかけるということは勇気がいること。 でも、かけるべきはそこしかない。 簡単に頼みやすいこと、頼まれやすいことって、どんどんつぎはぎでだらしなく情報がやってくる。頼まれるほうは忘れないうちに手をつけるしか…

紙の音が好き/田子學『デザインマネジメント』

「なぜ」には無限に解がある。または、ない。 〈「好きなもの」で人は、わたしは、生きていられる〉として。「なぜ」それを好きか、と問う方がいい。また、答えがどうかというより、「なぜ」と「問う」が大切なのだと思う。答えに固執しないということ。 紙…

田子學『デザインマネジメント』からの寄り道

九州地方の地震その他をきっかけに、いろいろ考え未満の泡のようなものが立ち上る。 コピー&ペーストは、今のわたしたちにとって、切実に必要なものなのかもしれない。こんなにもあふれているということは。真似をして盗んで、いかにうまく巡らせることがで…

個人事業主になる

4月から息子が小学校に通いはじめます。この先何年かはやはり残業したくない、けれど会社として、このようなわたしで(残業しない、息子の都合でたびたび休んだりしてきた、副業やってます)いいんでしょうか、、ということを社長とあらためて話しました。 …

いかに意味のないことをするか

制作をしながら、制作を終えて、感じたことは、お金と時間に比重を置きすぎている自分のありかた。目的があるのでこれは人が喜んでくれるものになるけれど、時間や、行動や考えを対象につめこむことができる(その「行動そのもの」とか「考えそのもの」を表…

動画を制作して 検証とやり直しとチャレンジ

はじめてつくった動画が完成した。今回のはすごく勉強になったと思う。データや現象は人の頭の中そのものなんだとよくわかった。 具体的に今回のことで自分が感じたいちばんのポイントは、検証とやり直しを根気よく繰り返すことでかたちになるということ。 …

人形劇の座長にインタビューしました。ヨーロッパの路上アート事情も。

路上パフォーマーにはどうやってなるの? 人形劇の座長にインタビュー 大型施設や公園でときどき見かける路上パフォーマンス。あの人たちは、どうやってパフォーマーになったんだろう? 普段はどんなことをしているのだろう? 今回は公園で見かけた路上パフ…

自転車に上手に乗るためには その3

・イメージを言葉やかけ声で体のパーツに染み込ませる。 ・遠ーくを見る。 ・意識を向けるだけ。未知のことなのだから、必ず、思ったとおりには進まない。 ・「なぜだめか」の分析をしない。それはそこに留まりたいときの時間のばしからくることが多いみたい…

世界をふたたび見るために

タイトルの言葉はルイジ・ギッリ『写真講義』より。 現在、市場はすべてエンターテインメント化しているという。「エンターテインメント」とはどういうことかというと、「良いか悪いか」ではなく、「好きか嫌いか」というところで商品価値が決まること。 ほ…

ムービーメーカー メモ

動画の編集のコツがなんとなくつかめてきた。 緩急と、音楽との合わせ方。ぐいぐい攻める感じくらいでちょうどいいみたい。がつがつ揺らすくらいで。 ずっと掘り進んでいくような感じで、全体が見えていなくてもやっていかないと具体的な問題が見えてこない…

母をおもう短歌から

夜学より帰れば母は天窓の光に濡れて髪洗いゐつ 春日井建 もういちど生れかはつてわが母にあたま撫でられて大きくなりたし 前川佐美雄 子は母を個人としてというより永遠性につらなる媒介としてみており、とっても愛してしまう。母は自分の肉肉した感じに実…

動画作成承りま…

あ、嬉しいなあ。動画の見方が変わってきた。 保育園のお別れ会で流すスライドの素材をつくっています。 画面の比率をどうしたらいいのか、サイズ、DVD・冊子にも画像を流用するにはどう扱うのがいいか、画像の仕分けとサイズの整理(サイズの整理は必要だっ…

gacco「デザインへのまなざし - 豊かに生きるための思考術」

職種、肩書きはたぶん便利なツールで、「それがあることで未知のものにチャレンジしてもいい/環境が/与えられる/権利」のようなものか。 一歩踏み込むしかなく、勇気なのだと思う。PCの再起動も、動画制作時の比率の検討も。windowsはどんどんメッセージ…

自明のDeep River/岡部隆志『聞き耳をたてて読む』

個人的で報酬の高い仕事を後回しにする癖がある。「報酬=お金」と限らない。お楽しみをあとにとっておくほうなのか、それとはちょっと違うのか。 優先順位がこれでいいのかと悩むことはたびたびあって、考えあぐねているときに、地震のニュースを知った。小…

恩地孝四郎展と、高柳蕗子『短歌の酵母』

恩地孝四郎展では、朔太郎を描いた作品がいちばん心にのこってしまった。顔のまんなかに皺を寄せ集め、池や沼を見つめているような角度でうつむいている朔太郎。いっしんに見つめる朔太郎の生が迫力をもって伝わってきた。 もちろんふにゃふにゃした生き物の…

ミハル・アイヴァス『もうひとつの街』

ミハル・アイヴァスをはじめて読んだ。もっと早くに出会いたかった。SFとはサイエンス・フィクションのことで、でもスペキュレイティブ・フィクション=思弁小説とあてることもあるようで(どこかからの引用)、でも、そのとっつきにくさ(でもあり、とっつ…

中井正一『美学入門』、保坂和志『小説の誕生』 

時間について。時間を使えばそこから時間があらたにうまれるような気がする。 『美学入門』 artは何だろう? 「映画眼」ということが書かれていた。見ることは、「どこから見るかを決めること」だろう。人がある位置に立ってものごとを見るとき、必ず見失う…

菅谷明子『メディア・リテラシー』

中井正一『美学入門』より。ジャン・ローレンスの言ったことのうち、「大地を歩くことが大地」という考え方を紹介している。「それ」があって、「それ」の本質を見抜くわたしが「それ」があるべきように使うことをとおして、「それ」が「それ」になる。 新し…

自転車に上手に乗るためには その2

本人が楽しいと思ってしまったら、もうそれはそのすごい力で、絶対的に上手になってしまうものだ、というのはよく分かりました。 それだけかもしれません。 まわりが何を言っても関係なく、本人がその対象のどこかに、本人だけしか知り得ない「楽しさ」「秘…

自転車に上手に乗るためには

自転車に上手に乗れるようになるためには ・もっと常に前を向いておくこと。 ・基本的にまっすぐ進むこと。 ・止まることは大事。危ないと思ったら止まる。 ・道を間違えたと思ったら、少し後ろに下がって方向を正せば大丈夫。 ・よそ見をしてもいいけれど、…

ボタンをかけ間違えつづけていること

何かボタンをかけ間違えつづけている、という状態は把握できていて、そのボタンをかけ直したい、と思うとき。ボタンをかけることができている人の話を聞きにいくと教えてくれる。教えてあげる人は教えてあげようとするし、聞く人は聞くことができている。言…

しるし、秘密、ビジネス書

中西夏之のふるえる線。何かをスケッチしているのだけど、それを見る人には絶対に分からない。ミショーのスケッチもそう。わたしたちはその説得力と秘密めいた雰囲気に惹かれる。どうしようもない説得力があるのは、「絵に表す」ということに魔力がやどって…

ごみとガラクタ。リアルとネット。

大掃除とはいえない、いえない、片づけをしました。ごみがたくさん出ました。わたしの好きなのはガラクタ。でも明確にわたしがごみと思うものがあって、その、ごみとガラクタの違いは今のわたしのほかに誰もわからない。 「リアル」という言葉は意味がわかる…

〈お金の流れについて〉基本をさらっとでもおさえると安心できること

●ビジネス、商売が成立するために必要なこと ・自分が売る商品を欲しがっている人を見つける。その人に提供すること。 ・できるだけ商品を安く仕入れて(作って)、できるだけ高く売ること ↓ ○商品には2種類ある ・カイゼンモデル(贅沢品):原価をおさえる…

『世界を変えた書物展』グランフロント大阪ナレッジキャピタルイベントラボ

抽象的すぎて話にならないしお金にならないよ、これでは、と我ながら落ち込むことがつづいています。ひとつひとつの細かな仕事から、生活全体に関して。具体的になにか掴んでおろしてくるのはいつも私だったか、そりゃそうだろう、と今さら気付き、情けなさ…

私がいない モランディとペソアの震え

灰色の埃についてこんなにページが割かれている、と感動したのは『ジョルジョ・モランディ』(岡田温司)。つづいて、『ジョルジョ・モランディの手紙』(岡田温司)と『不穏の書、断章』(フェルナンド・ペソア 澤田直/訳)を読み直した。「目に見えるより…

専門性の高い記事をひと晩で3本書くには

初めて見るカタカナばかり。これらを使いこなし、読む人のためになる記事を3本書かないといけない。飲んだら使い物にならないので、今日、明日、夜中に書かないといけない場合。 副収入の仕事だけど。この仕事自体がほんとうにこのかたちで必要なことかどう…

『ジョルジョ・モランディ』岡田温司  時の震えに震えて

「むなしさ」は「ウアニタス」。「時の震え」という言葉は岡田温司のもの。 ジョルジュ・モランディ展を観に行く。質問を考えなければならない。仕事にしていいのか、仕事、なので、わたしの。それで岡田温司さんの本を読んでいる。 きゅうに、埃について語…

八木橋昇展 KOHORO

八木橋昇さんの器をひとつ持っている。器から受けた印象を、どうやって表せばいいんだろう。語彙を集めてこなかったことがどうにももどかしい。 器がお店にならべてあって、気軽に買って使うことができる。触って育てることができる。じっさいに買って使うう…

ベルナール・ラマルシュ=ヴァデル『すべては壊れる』鈴木創士・四方田犬彦トーク

ゴダールの『映画史』に、ラマルシュ=ヴァデルの詩が流れるんです、訳したので、と言って鈴木創士さんが朗読した文章。ぎゅっと、もう、立ち止まりうずくまるしかない気持ちにもなる。ほんとうに、そうだった、どこへも行けないわたしだ、と思う。 こんなく…

紙の泪/子の「見に行く」とわたしの「見に行く」は違う

Walfgang Tillmans/paper drop(window),2006と書かれたポストカードを、「しるし」として買った。「見つめる」ということの「しるし」に、と思って。見つめられることによって絵は絵になり、めくられることによって本は本になる。見る、読む、という、その行…

東京文学フリマに参加しました

d.hatena.ne.jp

幸せについて

あ、このくらいの感じがとても幸せだなーと思うタイミングがある。 ごはんをつくるときにどれだけその場で思いつくことができて+やってみることが出来るかが、その時の頭のかたまり具合や疲れ具合を如実に表す、と思っていて、ここ数日はなんとか頭がやわら…

世界にうすい線を引くお皿

古いもの、壊れたものが好きで、油断していると溜まりに溜まる。いつか白灯で買ったうすいぬるっとしたみずいろの、失敗品として工場に置かれたままだったお皿。夜中に起きたときにまずそれが目に入る。好きなものを、表したいのだけど。世界にうすい輪郭線…

物という剥き出し

「書くという語の剥き出しの裸が残る」 >技術化の今日の運動を、数々の技術が絶えず増加し、変容して、ますます稠密になっていくネットワークを織り成すような、加速され繁茂する運動として描くのは当然である。 >狂騒に至るまでの増大と多様化は権利上、…

第10回中之島映画祭『金井勝の世界』 つづき

《王国》。たしかに凄かった。 鳥の子宮へ入って行くのだ(子宮じゃなくて肛門だった)。そのなかを通過したあとはもう、ただ、「包まれ、安心している世界」にいるよろこびを感じていた。わたしたちはみんな、包まれ、安心できるところが好きで、そこにいる…

第10回中之島映像劇場『金井勝の世界』 《GOOD-BYE》

>私があなたに引きつけられるのは、私があなたを理解することができないからであり、あなたが私とは違うからです。この差異から私は私にとって何か本質的に重要なものを引き出したいのです。 フェリックス・ガタリ 杉村昌昭 訳『エコゾフィーとは何か ガタ…

お葬式を観察する

能面のような顔だなと言われたことがあって、このひととは合わないんだなと思いながら聞いていた。わたしはたぶん「疲れ」や「暴力」ということに興味があって、それは「生の果て、境目」の秘密がその状態に発生しやすい気がするから、と思う。欠けたうつわ…

物象詩について

僅かの私意を許さず、ひたすらに物象の声に聴くの姿である。それはしかし物の外形を事とする誤つた写実主義ではなく、寧ろ物の生命の前に打ち震へる詩人の心熱をそこに汲むべきである。かういふ人々は物を通してはじめて自己に達し得ることを信じ得たのであ…

手ざわりに裏切られ、続け、ながら・魯山のうつわ

西荻の魯山 ROZANへ行った。小さいぼこぼこした茶碗というかぐい呑みを買った。鉄のように冷たく、土の浅いところを持ち込んだように裸の。コーヒーを飲んだりしている。小さいうつわはそれと組み合わせるうつわを思い浮かべさせる。いつでも気軽につかえる…

黒田潔 展『Water』/いとへん

黒田潔 展『Water』/いとへん 文章を強制的に書かないと、言葉を出さないと、すぐに思考停止すると思う。書いているうちに問題点が明らかになるのもほんとう。自粛の心はいけないなあと思った。のは、こちらの話。見つめるものについて語ると、隠れていた視…